石垣島で親しまれている美しいハーブ「バタフライピー」とは
日本ではここ数年で人気となった不思議な飲み物「バタフライピー」。
名前に聞き覚えはなくても「透き通った綺麗な青いお茶に、レモンなどの果汁を入れると、パープルやピンクに色が変わる不思議なお茶です」といえば、あ!って思いだす方も多いのではないでしょうか?
新鮮なバタフライピーは生花のハーブティがおすすめ
バタフライピーの本場はタイ。タイでは「あんちゃん」の名で親しまれています。
日本では通常、ドライハーブとして乾燥した花殻が売られています。ですが、亜熱帯のこの地、石垣島では、地植えでグングンと育つのです。
そして夏のあいだ、ヴィラの敷地で毎日摘み切れない量の、青い綺麗なお花を咲かせています。
せっかくの新鮮なバタフライピー。ドライハーブにせずに、新鮮な生花のまま、旬のハーブティーを作って飲んでみましょう。
バタフライピーティーの材料
- バタフライピー: 2~3輪 (開花時期では森のテラスで収穫できます)
- お湯: 750ml程度
- レモンやシークワーサーなどの柑橘系果汁: 適量
- (お好みで)ガムシロップや砂糖: 適量
バタフライピーティーのレシピ
- バタフライピーを2~3輪、摘み取ります。
- 摘みたての花びらから、おしべや花糸(かし)を取り除きます。ガクを捻るようにして花弁から切り離すと比較的きれいに取れます。
- 花びらを水で洗浄。ティーポットへ入れます。
- お湯を注いでしばし待つ。あっという間にお湯が青い色に染まり、ハーブティーが完成です。
バタフライピーティーの美味しい楽しみ方
バタフライピーティーの色は、透き通った青で綺麗なのですが、味やにおいは無味無臭。そのまま飲んでも美味しくありません。
そこで登場するのが、レモン果汁やシークワーサー果汁です。私の場合は沖縄っぽく、シークワーサー果汁を数的追加。あっという間に真っ青だったハーブティーが、綺麗なパープル色に変化していきます。お好みでガムシロップで加糖してください。
ブルーオーシャンリゾート石垣島には、レモングラスも自生しています。バタフライピーティーにレモングラスを入れると何色に変化するのでしょうか?レモンと同様にパープルに変化するのかな?この実験はまた今度。
次回は、スパークリングワインにバタフライピーのエキスを入れて、青いスパークリングワインも作ってみたいと思います。はたして目論見通り、青いスパークリングワインができるのか?それとも色が変わってロゼっぽくなるのか?実験が楽しみです。
バタフライピーには美容や健康に嬉しい効能も
そしてなんと調べたところ、バタフライピーはプロアントシアニンと呼ばれる抗酸化物質を含有して様々な効能があるとのこと。私の場合は期待する効能は、血液サラサラと白髪予防。お茶をいただきながらアンチエイジングなんて最高ですね。
おすすめの食べ方1|エディブルフラワーとしてサラダに
エディブルフラワーとしても利用できるバタフライピーの生花はサラダにもおすすめ。摘みたて新鮮な色鮮やかなバタフライピーを、いつものサラダに加えるだけで、南国風サラダの出来上がり!
フレッシュな状態で楽しめる機会は少ないと思うので、ご宿泊のお客様は、ぜひ体験してくださいね。
おすすめの食べ方2|手作りお菓子と共にティータイム
アレンジ1|レアチーズケーキ
バタフライピーティーのお供には、冷やして固めるだけのレアチーズケーキや、ほろほろとして甘い沖縄ならではのお菓子「ちんすこう」がよく合います。
レアチーズケーキの上にはバタフライピーのゼリーと花をちりばめると見た目も綺麗でおすすめです。
また、ちんすこうはシンプルな材料で、オーブンだけでなく、フライパンでも焼けちゃうんですよ。
アレンジ2|琥珀糖
材料を混ぜて、固めて、乾かす。
行程は少ないですが乾燥までに数日かかるので、長期滞在の方は初日に作っておくのがオススメです。
「乾燥させる時間がない!」という方は、バタフライピーの花を持ち帰ってお家でチャレンジしてみてくださいね。
材料
幅208×奥行145×高さ44(mm)のバット1台分作れます。水に対して砂糖は同量、粉寒天は2%です。
- 粉末寒天:4g
- 上白糖:200g(約1.5カップ)
- バタフライピーティー:200g(1カップ)
- シークァーサー果汁(※)
- クッキングシート
- 寒天液を固めるための容器
※2色作りたい場合の色変更用。柑橘系の果汁ならなんでもOK
作り方
- クッキングシートを容器に敷く(固まった後に容器から取り出しやすくするため)
- バタフライピーティーと粉寒天を入れて混ぜ、溶けたら中火かける
- 焦げないように様子を見ながら混ぜ、プクプクと泡立ってきたら火を弱める
- 弱火のまま砂糖を加えて少し煮詰める(目安は5分)
- トロッとしてきたら寒天液を容器へ流し入れる
- 色をグラデーションにしたい場合は寒天が固まらないうちにシークァーサー果汁を加えます(※1)
- 寒天が固まるまで放置(早く固めたい方は、粗熱が取れたら冷蔵庫へ。30分~1時間で固まります)
- 寒天が固まったらクッキングシートをはずし、好きな形にカット。手でちぎったり、スプーンですくって形をランダムにしても触感や見た目が変わって楽しめます(※2)
- 数日~1週間、時々ひっくり返しながら乾燥させる。表面が白っぽくなったら完成!
※1 入れ方や混ぜ方で色の出方が変わるので自由に楽しんでください。パキッと色を分けたい方は、別々の容器で作ることをオススメします。
※2 シャリシャリ感はありませんが、すぐに食べることも可。
おすすめの食べ方3|カルピスバタフライピーティー
カルピスをグラスに入れた状態で、そっとバタフライピーティーをそそぐだけで綺麗な二層のドリンクが出来ます。
ほぼ無味無臭のバタフライピーティーがカルピス味になり、見た目も味も抜群のお子様も楽しめるアレンジドリンクです。
コツは氷やスプーンに沿わせてゆっくりそそぐこと。
勢いよく注ぐと綺麗に二層にならずに混ざってしまいます(万が一、失敗しても大丈夫!味は同じなので美味しく召し上がってくださいね)
用意するもの
- バタフライピーティー
- カルピス原液
- グラス
作り方
- 氷を入れたグラスにカルピスの原液をそそぐ
- バタフライピーティーを氷に当てる、スプーンに沿わせるなどしてそっとそそぐ
おすすめの食べ方4|お酒に混ぜる
バタフライピーティーはお酒に混ぜて目で楽しむのもオススメ。
泡盛やスパークリングワインなど、透明なお酒ならなんでもOK!色がとっても綺麗なので目からも楽しんでみてください。
プールサイドで写真を撮れば、映え間違いなし!
比較的どのアレンジもヴィラにある調理器具だけで作れますので、興味のある方は材料を揃えてヴィラへお越しください。手作りのお菓子とバタフライピーティー、プライベートプールサイドのガーデンソファーで海を眺めながら、南国ティータイムはいかがですか?
お土産に最適|ドライハーブ作り
市販品でよく見かけるバタフライピーはドライ状態が基本。
せっかくなので、積んだお花をドライにしてお土産にしてみてくださいね。
バタフライピーをドライにする方法はいくつかありますが、ここでは手軽に島人流ドライハーブの作り方をお伝えします。
用意するもの
- バタフライピーの花(お好きなだけ)
- だしパック(ホコリ避け。通気性の良い袋ならなでもOK)
ドライの仕方
- 花をサッと洗い水気を取ったら、だしパックに入れる、もしくはキッチンペーパーなどを敷き重ならないように並べ、車のダッシュボードに乗せる
「夏場の暑い時期なら1日で乾くさぁ」と島のおばぁから教わりました。乾燥時間が取れない方は、お家に帰ってから、日当たりの良い場所で数日乾燥させてください。
旅の思い出に|バタフライピーの押し花
ドライハーブのバタフライピーは自然に乾燥させるとキュッと縮まってしまいます。
せっかく綺麗な花なので「なるべくそのままで残したい」という方には押し花にして保管する方法がオススメです。
作り方が違うだけでドライハーブと同じですので、もちろんお茶として楽しむこともできます(ハーブティーとしても使いたいという方は、がくや雌しべなどは取り除いて作ってくださいね)
用意するもの
- バタフライピーの花(お好きなだけ)
- キッチンペーパー
- ティッシュ
- ジップロック(封が出来る袋)
- 手帳、本(クッション性のある花を挟んでおけるもの)
押し花の作り方
- バタフライピーの花を軽く水洗いし乾燥させておく(がくや雌しべなどはお好みでそのままでもOK)
- キッチンペーパーの上にティッシュを敷き、仕上がりをイメージして花を並べる
- 並べ終わったら、その上からティッシュ、キッチンペーパーを重ね、ジップロックに入れる
- ジップロックの口の部分だけ出した状態で手帳や本に挟み、なるべく空気を抜くように封をする
- さらに本を重ねるなどおもしをする
- 2時間~1日おきくらいにキッチンペーパーを取り換える(ティッシュなど花が直接触れているものは、乾ききっていない花が破れてしまう可能性があるので開かない)(※)
- 完全に乾ききったら完成!
※外側の紙はマメに交換したほうがきれいに仕上がります。
綺麗な色を活かして染料に|バタフライピーの草木染
「お茶として飲めるの?」というくらい綺麗な色のバタフライピー、こんなに綺麗なら挑戦したくなるのが草木染ではないでしょうか。
黄ばんできてしまった白いTシャツやエコバックが蘇る、そんな一石二鳥の草木染に挑戦するのはいかがでしょうか?
編み物をされる方はコットンヤーンを染めて世界に一つだけの糸で編むのも楽しそうです。
色止め液としてつかうミョウバンは、通販サイトで300円くらいで買えるものもありますので調べてみてくださいね。
用意するもの
- 染めるもの(Tシャツ、エコバック、ハンカチ、綿100%ならなんでもOK)
- バタフライピーティー(染めたいものが浸かるくらいの量。ちょっと濃いめに抽出)
- 豆乳 適量
- ミョウバン 3g
- 水 1L(ミョウバン液用)
- 染める時に使う入れ物(ステンレスや琺瑯製品。火にかけられるものがオススメ)
事前準備
- 染めたいものを豆乳につけて絞り、陰干しでカラッカラに乾かしておく
染め方
- 染めるものをぬるま湯につけてフニャフニャにしておく
- [ 1 ]でフニャフニャにしておいたものを絞ってバタフライピーティー(染料)につけ、軽くもんだりしてしみこませる(※)
- 色止め液を作る。ミョウバンをお湯(分量外)で溶かし、溶けたら水1Lを加える。この間、本体は染料につけておいてOK
- [ 2 ]で染料につけておいたものを一度取り出し、流水で水が透明になるまですすぐ
- [ 4 ]を色止め液につけてモミモミしたのち水洗いする
- 再度、染料に入れて軽く煮詰め、冷えるまで放置
- 最後に水洗いし、陰干しして乾燥したら完成!
※染料はある程度温かいほうが染まりやすいので抽出したてのものを温めながら染めるのがオススメ
面倒下がりさんのための省略ver
染まり具合が薄くなるかもしれませんが、なるべく手軽に染めたいという方にオススメの方法がこちら。
※事前準備は共通です。しなくても染まりますが、やっておくと染まりやすくなります。
- 染めるものをぬるま湯につけてフニャフニャにしておく
- 抽出したての温かいバタフライピーティー(染料)につけて数日放置(便など蓋がある容器がこぼれたりしなくてオススメ)
- 色止め液を作る。ミョウバンをお湯(分量外)で溶かし、溶けたら水1Lを加える
- [ 2 ]を取り出して水洗いし、色止め液につけてモミモミしたのち水洗いする
- 陰干しして乾燥したら完成!
バタフライピーの収穫時期
石垣島では4月~9月頃までバタフライピーの花が収穫できます。
石垣島でスクスク育った無農薬のバタフライピー。
特にエディブルフラワーとして生で楽しみたい方、押し花で綺麗に保管したい方、ドライハーブを手作りしてみたい方などは、ぜひこの期間で石垣島に遊びに来てくださいね。
冬の時期の特別プレゼント(先着順)
収穫時期が過ぎて種が出来た頃にご来館のお客様へ、バタフライピーの種を先着順になってしまいますがプレゼントいたします。
「自分で育ててみたい!」という方は、ぜひスタッフまでお声がけください。
もちろん、ご来館時に種がなっていれば自由に収穫可能です。お好きなだけお持ち帰りくださいね。
森のテラスは色彩豊かな南国ハーブの楽園
南国ならではの木々が広がる、ブルーオーシャンリゾート石垣島の「森のテラス」。今回ご紹介したバタフライピーや、レモングラスは、全て森のテラスで収穫しました。
ご来館の季節によっては、木に実るバナナやパパイヤもご覧いただけます。南国でしか体験できない、豊潤な草花の香り、美しい木々の色を、ぜひ味わいにいらしてください。
その他、当館で楽しめることはブルーオーシャンリゾート石垣島で楽しめるアクティビティページを参考にしてくださいね。