徒歩1分のビーチから始まる、島時間
こんにちは。ブルーオーシャンリゾートのすーさんです。
周辺を通過する台風の影響によるどんより空もようやく終わり、石垣島に本格的な夏が戻ってきました!海やプールが恋しかった毎日、太陽が待ち遠しかったです。
夏休みでにぎわう石垣島の8月はどんな毎日が待っているのでしょうか。さあ、石垣島の夏物語のはじまりです。
徒歩1分の海で、珊瑚の森探検
透明な子イカとの出会い
宿から徒歩1分のビーチ。今年は例年よりスコールが少ない分、陽がさす時間が長かったため、珊瑚の森がいつもよりくっきり見えました。
シュノーケルをつけて水に入ると、青、黄色、紫の魚たちが目の前を泳いでいきます。波に身を任せて漂っていると、水中の静けさに包まれる。耳に入るのは自分の呼吸音だけです。
リーフエッジ(珊瑚礁の外縁部)まで泳いでいくと、透明な子イカの群れに遭遇。数百匹で隊列を作りフワフワと漂っていたかと思えば、近づこうとするとサッと散って逃げる。
まだ小さい個体ばかりだったので、早く大きくなって遊んでほしいなと思いながら眺めていました。
ウミヘビは、実は好奇心旺盛な子供みたい
シークレットビーチではウミヘビを見かけることもあります。
視界に入った瞬間は正直ドキッとしますが、彼らに悪意はなく、ただ好奇心旺盛なだけなんだとか。小さい子供みたいと思えば、ちょっと可愛く見えてきたり…。
ちなみに彼らは肺呼吸と皮膚呼吸を巧みに使いこなし、1時間も潜っていられるそうです。すごい能力ですよね。
一般的には彼らは大人しい性格をしているのでこちらから攻撃しない限り襲ってくることはまずありません。逆に慌てて追い払おうとすると、彼らが危険を感じて攻撃モードに入る可能性があります。
慣れないと怖いかもしれませんが、自然と離れるまで見守るのが仲良くなるポイントです。
珊瑚が、少しずつ戻ってきています
3年前に白化してしまった珊瑚が、少しずつ色を取り戻してきています。
自然の回復力には驚かされますが、同時にその繊細さも感じます。失うのは一瞬なのに、戻るのには何年もかかる。だから海に入るときは、珊瑚に優しい日焼け止めを使ったり、足元に気をつけたり。小さなことですが、意識しています。
最近ではドラッグストアなどでも『海やサンゴにやさしいリーフセーフ処方』の日焼け止めが手軽に手に入るようになってきたので、知っている方も多いかも。ぜひ、自分にもサンゴにも優しいものを身に纏って、シークレットビーチを満喫してください。
「今日は何ができる?」と気になった方へ:
具体的な日程と出来るアクティビティについてはこちら
ヤギたちの個性的すぎる日常
「首、折れてない!?」
ヤギ小屋を覗くと、変な角度で寝ているヤギたちの姿。
首が折れているんじゃないかと心配になるほどの柔軟性。でも本人たちは、いたってリラックスしている様子です。あの柔軟性、ちょっと羨ましいです。
ラヴィとティーダのガチンコ対決
ヤギたちは、ときどきツノをぶつけ合って力の比べっこをします。
夕方、エサをあげに行くと頭から血を滲ませるラヴィの姿。「今日はティーダとガチンコたいけつで勝ったんだぞ!」と、当の本人(本ヤギ)はどこか誇らしげです。
またやったなと私たちは慣れているものの、痛々しい姿をお客様に見せるのは気が引けます。
真剣な戦いもしますが、基本的に遊びの延長線なのでご安心を。男には負けられない戦いがあるそうです(笑)
一日中食べていられるのは、胃が4つあるから
ヤギたちの特性についてもうひとネタ。ヤギたちは本当によく食べます。
朝から晩まで、モリモリと草を食べ続けています。あれだけ食べつづけていられるのは、胃が4つもあるから。食べれるときに食べ貯めをして、あとからゆっくり咀嚼する(反芻と言います)。すごい構造ですよね。
そして暑くなってくるこの時期、夏バテ防止には塩ブロックでの塩分補給も欠かせません。
こんなヤギたちの習性を知って観察してみるのも面白いのでおすすめです。反芻している姿は癒されるので、ぜひ滞在中はヤギ小屋へ遊びに来てくださいね。
ご案内1:朝と夕方は、ヤギたちが小屋にいることが多いので、小さなお子様でも安心して餌やり体験ができますチャンスタイムです(エサやり・ふれあい無料)。ヤギたちの好きな葉っぱはスタッフがご案内します。朝食後、夕食前などぜひ覗いてみてください。
ご案内2:記念の写真撮影もぜひ!SNSにタグ付投稿していただくと、喜んだ公式アカウントがシェアいたします。可愛いお子様とヤギたちのツーショット写真お待ちしています。
夏限定『海のがっこう』開校中
夏休み期間、オーナーが「海のがっこう」の先生になります。連日、子供たちと一緒に海や川へ繰り出します。
秘境ビーチで川遊び
小さい子たちには、秘境ビーチでの川遊びが人気です。
水晶を探したり、手長エビを捕まえたり。自然の中で夢中になって遊ぶ子供たちの「楽しい!」という気持ちが、こちらにも伝わってきます。
今年、子供たちと遊びまわった結果、手長エビ捕獲の秘策を思いついたので、ぜひ来年は子供たちと試したいと思います!
シークレットビーチで「釣れた!」の瞬間
足から腰くらいまで海に入ってマイ竿を握る釣りボーイ&ガールの卵たち。
魚が餌を突く感覚、グンっと引かれる強さ。言葉では伝わらないこの感覚を体験して、釣りの楽しさに目覚めていく姿を見るのは本当に嬉しいです。
シュノーケリング上級者には、魚が餌を食べる瞬間を目撃できる「シュノーケリングフィッシング」もおすすめ。マスク越しに魚が餌を食べる瞬間が見られます。あの興奮、一度体験したら忘れられません。
釣った魚は、自分で捌いて食べる
大物が釣れたら、お次はそう「釣った魚を食べたい!」ですよね。
釣った魚を、自分たちで捌くこともできます。
真剣な顔でハサミを握る子供たち。命をいただくということを、都会ではなかなか体験できないことを、ここでは自然に学べます。
ウロコ取りはしゃもじで出来たりするので、小さなお子様でも挑戦しやすい魚捌きの第一歩!
そして、自分で捌いた魚の味は格別!「○○くんが釣って捌いてくれた魚、美味しいね!」という笑顔を見ると、こちらも嬉しくなります。
※捌けなくてもスタッフがフォローしますのでご安心ください。持ち帰り目安は【大人の手の平サイズ以上】です。小魚と熱帯魚は環境保護のためリリースのご協力をお願いします。
※海のがっこうはオーナーが高確率で出現する梅雨明けから夏の終わりまでで実施しています。対象年齢や体験内容など、ご予約時にぜひご相談ください。
シークレットビーチでの釣りイメージ・必要な道具についてはこちら
8月の空と、夜の楽しみ方
今年は例年より晴天が多い8月
近隣の台風が去ったと思ったら、今度は晴天続き。
今年は例年になく雨が少ない8月です。おかげで毎日、夕焼けのグラデーションを楽しめています。
夕方になると、空がピンクから、オレンジ、紫へと変わっていきます。ほんの数分で移り変わる色のグラデーション。作業の手を止めて見上げると、自然が描く絵画のような景色が眼前に広がっています。
新月の夜は、天の川がくっきり
8月のこの時期は、屋上の真上を天の川が流れています。
明るい都会ではなかなか見られない、満天の星、そして天の川。星の光と波の音に身を任せていると、時間の感覚が曖昧になります。
流れ星を見ることも珍しくない石垣島。1時間も夜空を眺めていると1回は目に出来るのではないでしょうか。
そして夕方から夜へ、涼しくなってきたころ「キュキュキュキュッ」という鳴き声が聞こえることがあります。これ、ヤモリの声です。
石垣島では聞かない日がないくらい日常的な音。虫を食べてくれる頼もしい味方です。ときどき客室にも入ることがありますが、害はありません。一緒にお過ごしいただくか、気になる方は客室に備え付けの網でそっと外に追い出してあげてください。
※屋外の電灯は夜21時まで自由にご利用いただけます。21時以降は消灯、カーテンを閉めるなど星空観察にご協力おねがいします。星空観察のベスト日程は『星空カレンダー』でご確認ください。
島の暮らしで気づいたこと
庭に遊びに来る、小さなお客様たち
レンタル品を洗っていると、アオスジアゲハがヒラヒラと。珍しく飛んでいかず、ずっと私の足元にいました。
どうやら日陰で休憩&給水していた様子。試しに指を差し出してみたら、ちょこんと握手してくれました。パステルブルーの羽が、太陽の光で輝いています。
また、庭に未成熟バナナを置いておくと、天然記念物のムラサキオカヤドカリも遊びに来てくれます。でも彼らはとっても恥ずかしがり屋で、すぐに殻に閉じこもるか、一目散にジャングルへ帰ってしまう。
もうちょっと仲良くなりたいところですが、それくらい繊細な野生生物が間近で見られるだけでも貴重な体験ですね。
浮き輪のこと
「よかったら使ってください」とお客様が置いていってくださる浮き輪。ありがたく無料レンタルとして大切に使わせていただいています。
石垣島は小さな島で、ゴミを処分できる場所が限られています。まだ使える浮き輪が廃棄されてしまうのは、島にとっても、次に遊びに来るお客様にとっても、もったいないこと。
もしよろしければ、石垣の風と一緒に遊んだ浮き輪は、旅の思い出としてお持ち帰りください。難しければ、ぜひそのまま置いていってください。次のお客様が喜んで使わせていただきます!
心の余白を、取り戻しに
忙しい毎日、ちょっと疲れてしまったな、と感じることはありませんか?
1日の中のたった1分でいいから、空を見上げて「綺麗だなー」と思える時間。そんな心の余裕が、時に人をラクにしてくれるすごく大切なことだと思うんです。
石垣島には、自然のリズムに身を任せる時間があります。もし、そんな余裕が欲しくなったら、ぜひいらしてくださいね。
8月の終わりに
そびえ立つヤギの向こうに、今日も夕日が沈んでいきます。
楽しかった8月も、あっという間に終わってしまいました。来てくださった皆さん、この日記を読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
9月もどうぞ、よろしくお願いいたします。
そして…来年(2026年)の夏の予約、そろそろ始まります(予定です!)。また皆さんにお会いできる日を楽しみに、頑張りますね。
すーさんより
追記:とっても頑張った結果、現在2026年の新規予約受付中です。石垣島でお会いできることを楽しみにしています!
【執筆者:すーさん (「さん」までが名前です。お気軽に「すーさん」と呼び捨てでお声がけください)】

島暮らし5年目の好奇心人間
ヤギとアオリイカ(釣る・見る・食べる、全部好き)を愛してやまないリゾートスタッフ。
「気になったら、やってみる」がモットー。
ヤギの爪切り、釣り、魚捌き、動画制作、草刈り… 気づいたらブルーオーシャンリゾートの何でも屋でした。
お客様に石垣島の「ちょうどいい」をお届けすることが、私の使命です。
現地でお会いできる日を、楽しみにしています。
前回のブログはこちら:
2025年8月2日|珊瑚の森とホウオウボク、青い森と赤い花の話
翌月のブログはこちら:
石垣島の9月|海と森が織りなす、特別な時間
