変わりゆく季節のご挨拶
みなさん、こんにちは!ブルーオーシャンリゾートのすーさんです。
10月の石垣島は、長く続いた夏の暑さがふっと和らぎ、時折訪れる雨が植物を潤す季節。久しぶりに青空が広がった日には「そうそう、これこれ!」と思わず声に出したくなるような、まさに「一年でいちばん気持ちの良い季節」です。
穏やかな日々と、これから訪れる季節の変化の兆しが入り混じる、そんな特別な1ヶ月のヴィラでの日々を綴っていきます。
今月も元気いっぱい!ヴィラの愛すべき仲間たち
ヴィラの日常は、個性豊かな動物たちとの触れ合いで彩られています。今月も彼らの可愛らしい(そして時に面白い)姿に、たくさん癒やしてもらいました。
我らが「ヤギ除草隊」の愉快な日常
食欲旺盛な除草隊の面々は、今月もヴィラの緑を守るために大活躍してくれました。彼らとの毎日は本当に愉快です。
撫でてほしいときは、こちらの手に合わせて自分で体を動かし、「そこじゃないんだよねー」と言わんばかりに絶妙なポジションに調整してくる甘えん坊たち。
かと思えば、シャンプーできれいになった後には「ご褒美まだですかー?」と期待の眼差しを向けてきたり。果たして、このピカピカはいつまでキープできるのか?と、つい笑ってしまいます。
少数精鋭なヤギ除草隊、中でも特攻隊長マールは一番の働き者で、他のメンバーが食べない硬い葉も一人で「モリモリ」と食べ進めてくれる頼もしい存在です。その音は、マニアにはたまらないヤギASMRです。
ちなみに無作為に草を食べているように見える彼らですが、毒のある葉はしっかり見分けて食べません。ただし、人の手から与えると安全だと思って食べてしまうので、むやみにその辺の葉っぱをあげるのはNGです(現地で案内していますのでご安心くださいませ)。
なお、私たちが大切にしている植栽たち(ハイビスカスや桑の木)は残念ながら彼らの大好物。気を抜くとあっという間に丸坊主です。
毒草を識別できるのなら、「これは食べちゃダメ!」と私たちが言った葉っぱも食べないで欲しいのですが、なぜかその識別はできないようです。
さてさて、この夏から始めたアヒル隊長(ピコピコ鳴るおもちゃのアヒル)の号令による帰還訓練ですが、なかなかに順調で帰還率は90%ほどになりました。
小刻みにアヒル隊長を鳴らし続けるのがポイントで、意外と握力が求められる職人技です。
これからの時期は雨続きで除草隊が屋外作業に出る機会も減るため、披露する機会が限られますが、放牧中に遭遇したらお気軽にリクエストください。
一期一会の出会い|島の生き物たち
ヴィラの周りでは、ヤギ以外にもたくさんの生き物たちとの出会いがありました。
- セマルハコガメ: ジャングルで遭遇。私を見つけた途端に固まっていたのに、一瞬の隙をついて猛ダッシュ!カメのイメージを覆す、ものすごい足の速さで去っていきました。
- セマルハコガメ2: 管理棟の駐車場で遭遇。何かが枯葉を食べているのかと思ったら、なんとカタツムリの殻でした。その音が「ポテトチップスみたい」で、自然の中の意外な発見にびっくりしました。
- アオリイカ:夏が終わると開始する朝活(釣り)のターゲット。記念すべき今年初のアオリイカに出会えました。美味しくいただきました。
- イワオウギガニ: 朝活中、足元から熱い視線を感じました。磯でよく会う赤い目の彼。「キミくらいの頻度で、私はイカと出会いたいのだよ」と、思わず話しかけてしまいました。
- ズグロミゾゴイ: すっと立っているのに、歩くときは首を縮めて「そそそそっ」と去っていく姿がなんとも愛嬌たっぷり。ヴィラのすぐ近く、お部屋から徒歩10秒でこんなバードウォッチングが楽しめます。
自信をもっておすすめ!島の恵みと暮らしの楽しみ
ヴィラでの滞在や石垣島観光がもっと楽しくなる、実際に食べて・触れて自信をもってオススメできるものに厳選したとっておきの情報をお届けします。
食いしん坊だより|石垣ソウルフードと沖縄そば
石垣島には美味しいものがたくさん!今月は、地元で愛される味をご紹介します。
石垣島には『牛汁』と『ヤギ汁』という二大ソウル汁があります。まず試していただきたいのは、断然【牛汁】!野菜と牛の出汁が効いた独特の味わいが癖になります。
一方のヤギ汁は個性が強いので、何度も石垣島に来て刺激が欲しくなった上級者向けの一品。もしヤギ汁に挑戦してみたいという方がいらっしゃれば、まずは【一休(いっきゅう)】さん(バンナ公園近くの食堂)のものから試すのがおすすめです。
過去数回、ヤギ汁を食する機会があったのですが、ダントツで食べやすかったのが一休さんのヤギ汁です。これが食べれたら、他のお店へチャレンジとステップアップしてみてください。
ソウルフードネタをもう一つ、10月17日は『沖縄そばの日』ということで、そう【沖縄そば】です。一口に沖縄そばと言っても、お店によって麵や出汁やお肉の味付けなど、少しずつ違いがあります。
そんな実は奥が深い沖縄そばですが、お客様におすすめを聞かれたら必ずお答えするのが、当館から徒歩8分の【嘉とそば】さん!
特製の麺にシンプルな塩味のスープが絶品。軟骨がトロトロのソーキそばや、味噌スープがたまらない海老そばも、ぜひ一度味わってみてください。
おすすめの飲食店をまとめたグルメマップはこちら(GoogleMap)
ヴィラ時間と島のお土産さがし
これからの季節、徐々に雨の日も増えてきてヴィラでの過ごし方も夏とは異なりお部屋時間が増えてきます。
そんな時は、ぜひこんな過ごし方をしてみてください。あわせて、旅の思い出になるお土産探しのヒントもお届けします。
- お部屋で完結ちんすこう体験: 雨で外に出られない日は、お部屋で『手作りちんすこう』はいかがですか?材料3つででき、お子様とも一緒に楽しめる、シンプルな沖縄の伝統菓子です。客室の設備で作れるので、ぜひお気軽に試してみてください。公式サイトでは私たちなりのベスト配合レシピを公開しています。
- 客室のうつわを探しに街へお出かけ: お客様から「客室の器はどこで買えますか?」とご質問をいただくことがあります。ユーグレナモール内の【琉球民芸センター】さんで、同じ工房の作品が一部取り扱いがあります。全く同じものは少ないのですが、公房さんの別シリーズや素敵なうつわに出会えるかもしれません。
憧れの自給自足|ズボラすぎる菜園、その結末は
春に興味本位で植えたジャガイモを月末に収穫しました。
ワクワク、ザクザク、クワで掘り進めるも気配のないジャガイモ。
結局、小さな小さな小芋しか収穫できませんでした(トップ画像は私の記念すべきジャガイモ1号たちです)。
たまたま食べそびれて芽が出てしまったものを種芋にした「ズボラ菜園」のじゃがいも、これが食べれるジャガイモになったら面白そうだなと思って植えたのですが、さすがにそんなに甘くない。そんな失敗も島にいれば笑い話の1つです。
嬉しいお客様からのお便り
以前お土産でお渡ししたバタフライピーについて、「花が咲きました!」とお客様から写真付きの嬉しいメールが届きました。島での思い出が、ご自宅でも続いているなんて本当に嬉しいです。
お子様と実験するとのことだったので、より楽しんでいただけたらいいなと思いバタフライピーのアレンジレシピをご案内しました。
ヴィラの庭のバタフライピーは収穫自由です(もちろん種もお持ち帰りOK)、季節によっては苗を育てていることもあるので、興味のある方はスタッフまでお尋ねください。
夏の終わり、雨季の訪れ。変わりゆく島の表情
10月の中旬から下旬にかけて、島はゆっくりと季節の衣替えを始めました。
夏の終わりを告げるように、カヤックなどの夏営業が終了。それと入れ替わるように、冬の雨季がやってきました。どしゃ降りの中でもセミたちはまだ元気に鳴いていて、空にはレースみたいで可愛い雲が浮かびます。
石垣島の夏は終わり、秋をすっ飛ばして冬に移行してしまうのかと心配しましたが、10月の終わり、なんとか太陽が顔を出してくれるようになりました。島民の愛する恋し秋よ、ようこそ。
夜には激しい雷雨に見舞われる日もありましたが、天気が悪いからこそ見られる景色もあります。荒れた海に太陽の光が反射したときに見せる、まるで琥珀糖のような色と艶には、思わずテンションが上がってしまいました。
夕陽に赤く染まる於茂登山と月の共演に見惚れたり、雲に隠れてしまった中秋の名月を少し残念に思ったり。空の表情も毎日違います。
雨が降るからこそ、虹に出会えるチャンスが増えます。この時期にしか見られない特別な景色との「一期一会」も、旅の醍醐味です。ぜひ、雨にガッカリせずに、小さな変化を見逃さずに、あなたでないと見つけられない島の表情をお楽しみください。
また、この島で。
「昨年、台風で伺えなかったのでリベンジです!」
「先日はお世話になり有難うございました。お陰様で今年も楽しい夏休みとなりました。来年の滞在が今から待ち遠しいです。」
「今年の8月の滞在では大変お世話になりました。またお伺いできる日を楽しみに1年間頑張ります!」
「新婚旅行でお世話になります。体調不良で直前にキャンセルをしてしまった者です。ぜひゆっくり伺いたいと思い、再度日程を調整して3泊でお世話になります。とても楽しみにしております。よろしくお願いいたします!」
「3年振りかと思います。よろしくお願いいたします。」
「夫婦の還暦祝いで伺います。BBQやシークレットビーチでのシュノーケリングや釣りを予定しています。」
これらご予約時にいただくお客様からの温かいメッセージは、私たちの励みです。本当にありがとうございます。ここに載せきれないメッセージもいっぱいです。
石垣島でしかできない体験や、ここでしか会えない生き物たちとの「一期一会」が、きっと待っています。
この日記を読んでくださったあなたと、いつか(もしくは、また)この島でお会いできる日を心から楽しみにしています。
すーさんより
【執筆者:すーさん (「さん」までが名前です。お気軽に「すーさん」と呼び捨てでお声がけください)】

島暮らし5年目の好奇心人間
ヤギとアオリイカ(釣る・見る・食べる、全部好き)を愛してやまないリゾートスタッフ。
「気になったら、やってみる」がモットー。
ヤギの爪切り、釣り、魚捌き、星空撮影、草刈り… 気づいたらブルーオーシャンリゾートの何でも屋でした。
お客様に石垣島の「ちょうどいい」をお届けすることが、私の使命です。
現地でお会いできる日を、楽しみにしています。
前回のブログはこちら:
石垣島の9月|海と森が織りなす、特別な時間
