石垣島のベストシーズンはいつ?私の旅行時期は?
旅行ベストシーズンは夏だけ!と思われがちな石垣島。でも実は、春もプールに入ることができたり、冬は穏やかな気候で過ごしやすく魚介が美味しいなど、年間を通じて楽しめます。旅行者からスタートして、石垣島を愛して移住した、そんな私の経験からの計画成功、失敗談から石垣島の楽しみ方が見えてきましたのでシェアします。
ナビゲーター Kay (BlueOceanResortオーナー渡辺)
20年前に初めて旅行で石垣島を訪れて以来、島の魅力に取りつかれる。年2~4回ほどの石垣島旅行を20年間継続。2020年移住してBlueOceanResortを建設してリゾート運営に挑戦。 旅行者目線で石垣島を語らせたら最高レベルの経験値を持っています。ぜひ捕獲して島の魅力を奪い取ってください。
石垣島の海で遊ぶベストシーズンは?おすすめ時期は4月~10月
石垣島のベストシーズンっていつかご存じですか?一般的には夏の海水浴シーズンと思われがちです。でも、本当の意味でのベストシーズンは滞在の仕方によって変わってくるんです。
マリンレジャー(シュノーケリングやダイビング)のベストシーズンは4月末からスタートして10月中旬ごろまで
特に最初のねらい目はホテルや航空券の価格が安いゴールデンウイーク明けから梅雨初期の5月中~下旬まで。
まず、石垣島といえばマリンレジャー。ダイビングやシュノーケリング、海水浴を楽しみたい方。4月中旬になれば春が終わり夏本番。セミが鳴き連日30℃の夏日となりシーズンインです。
5月上旬から中旬は梅雨入り初期。梅雨ですが石垣島の梅雨のはじめは時々強烈なスコールが来ますが長続きはしません。すぐに強烈な日差しが戻ってきます。植物が一気に成長し、フルーツがおいしいのもこの時期です。ゴールドパインや島バナナは普段スーパーで買って食べるパインやバナナとは別物。
甘さもおいしさも格別です。ドラゴンフルーツやマンゴーが出だすのもこの時期です。台風もなく海水浴の敵、ハブクラゲもまだ発生する確率は低い時期です。ゴールデンウイークを除けば、航空券やホテルの価格も安くまさしくベストシーズンです。
6月上旬から中旬は梅雨末期。強烈なスコールが何度も繰り返し、時には道路が川の様になったり冠水被害が発生します。大雨の翌日は海も濁って透明度が落ちます。毎日大雨にはならないので長期滞在の方なら雨の間はお部屋でゆったりと過ごすという方は問題ないですが短期滞在の方にはお勧めできません。
石垣島の海遊び第2のねらい目は6月下旬〜7月中旬!8月、9月、10月上旬も海は穏やか
梅雨明け(例年は6月20日頃)と同時に本格的に海遊びのシーズンに突入。少しづつ航空券やホテルの価格も上昇しますが本格的に高くなるのは夏休みから。価格上昇前の6月初旬から7月中旬は夏休みと比べれば比較的安価に利用できます。台風も少なく自信をもってお勧めできる2回目のベストシーズンです。
7月下旬から8月末までも毎日よく晴れて天気も安定。海遊びだけ考えれば最高なのですが、ほとんどの日はなんといっても夏休み。どこのホテルも満室の超繁忙期。価格も一気に上昇しレストランも予約でいっぱいです。そして残念なことに、この時期はからは台風が来るんです。石垣島は台風の通り道。一年に4~6個の強力な台風がやってきます。
台風がこればすべての施設はクローズ。停電でエアコンが使えないだけでなく食糧難にもなりかねません。夏休みで航空券やホテルも高くなるので長期滞在にはお財布に厳しいです。
私もかつて家族旅行で夏休みに石垣島に来た時に台風直撃されました。繁忙期価格で超高い航空券と宿代でしたが、到着翌日からは台風でダイビングは中止。ホテルは停電してレストランもクローズ。お土産に買ったパイナップルケーキで飢えをしのぎ、帰りの飛行機も欠航。暴風で移動もできずに繁忙期価格のホテルにやむを得ず追加宿泊でした。
それでもスケジュールの関係で夏休みしか来られないという方にアドバイス。夏休みの穴場のねらい目は8月最終週。8月最終週は一気にお客さんが減ってホテルも価格が下がります。
石垣島の観光でおすすめな時期は?日焼けしたくない方が過ごしやすい時期は11月~2月
石垣島の夏はアジアの熱帯雨林気候。夏は湿度が高く日差しも強烈です。真夏の気温は32~33℃ですが、何といっても日差しの強烈さは本州とは別物。オーブンに入って焼かれるといってもよいほどの日差しです。
とてもではないですが、観光なんてできません。そんなわけで海水浴や海遊びよりも竹富島で水牛に乗って伝統的な赤瓦住宅を見たり三線を聞いたりとしたいあなた、ベストシーズンは間違いなく、11月~2月です。11月中旬(最高気温27度、最低気温24度前後)になるとようやくエアコンなしで過ごせる気候です。多くの島民が「一年で一番気持ちが良い季節がきたさぁ~」と言います。
ただし……11月~2月の石垣島は雨が多いです。雨具の用意は忘れずにね!
花粉症・乾燥・厳しい寒さが無い天国。それが冬の石垣島。
12月下旬から冬本番。ここから2月下旬の春にかけては三寒四温。最高気温16~20℃程度の雨の三寒と20~25℃の晴れた四温が交互に来ます。
日本の冬の三大苦悩(寒さ・乾燥・花粉症)が石垣島にはありません。そして何よりうれしいのが航空券やホテルの価格の安さ。夏場の半額以下は当たり前。可能な限り長めの休みを取って、ゆっくり何もしない贅沢な時間を過ごしましょう。
本州では紅葉が終わると気温はぐっと下がり暖房の時期になります。空気も乾燥しインフルエンザの恐怖が始まります。しかしここは海に囲まれた石垣島。乾燥とは無縁。
特に12月、1月は第二の雨期ともいわれ小雨と晴れ間が繰り返します。気温もどんどん下がり時には20度を割ってくる日も出てきます。観光客も一気に減ります。
夏は人気で予約が取れないレストランも比較的簡単に予約が取れます。時間がある方は一ヵ月ほど滞在してみてはいかがでしょうか?島料理を作ったり、三線を学んだり。
寒くないって最高の贅沢!ということに気づかせてくれることでしょう。
石垣島には杉や檜は生えていません。だから花粉症もありません。本州の気候で例えると毎日が花粉症のない3月~5月の小春日和と初夏の気候が続きます。
石垣島の南国フルーツが美味しいベストシーズンは?4月~6月の豊作時期に果物を満喫!
本当に美味しい島バナナを食べたことありますか?所詮バナナでしょ!スーパーのバナナと対して差がない高いだけのバナナでしょ!そんなにって思ったあなた。私も最初はそう思ってました。
でも、本当においしいバナナの食べ方を知ってから考えが変わりました。完熟した島バナナはマジ旨い。まさにバナナを超えたバナナです。私は完熟のタイミングを知らなかったのです。
島バナナは緑色のまま出荷され売店に並びます。皆さんがお土産屋さんで見たり買ったりするのは多くは緑のバナナです。当然このまま食べる人は居ません。自宅で追熟して黄色くなってから食べる。
これが間違っていました。島バナナの食べごろ。完熟目安は「見た目も悪く、少し黒くなった頃」なのです。黄色いうちに食べてしまうとスーパーのフィリピンバナナと味はあまり変わらないです。
値段が高いだけの小さなバナナに感じます。スーパーで売っているフィリピンバナナは黒くなったころは中身も傷んで味も落ちます。しかし、島バナナは黒くなるのは皮だけ。中は食べごろの綺麗なバナナが出てきます。
黒くなった島バナナは黄色い綺麗なバナナとは別物の味です。濃厚な味と口中に広がる南国フルーツ特有の甘みがあります。少し黒くなることで単なるバナナから極上バナナに大変身です。
極めておいしい島バナナですが、最大の敵は台風。島バナナの木は他のバナナに比べてとても巨大に成長します。そして大きな葉が何枚も付きます。だから台風が来ると一斉に倒れてしまいます。
害虫にも弱いそうで、特にゾウムシがバナナの幹に入り一斉にダメにします。収穫が安定しないので農家さんも生産を嫌います。だから石垣島でも収穫量は少なく高価で貴重なバナナなのです。
パイナップルも同様です。やや小ぶりで甘みの強いピーチパインは3月に入ると出荷が始まります。4月はスナックパインの別名を持つボゴールパイン、6月にゴールドバレル、ジュワリなどと続きます。僕の大好物はゴールドバレル。石垣島島内のあちこちで路上販売しています。
パイナップルは追熟できません。買った時が最完熟で甘み、うまみが一番強いのもこのタイミング。とっても美味しいんです。おすすめの方法は買ったらすぐにカットして冷凍。旅行中でもコンドミニアムタイプの客室なら包丁などついていますし、ホテルの方に頼むという選択肢もあります。ジップロックに小分けにして翌日凍ったまま海や観光に持っていく。一番おいしい食べ方です。
6月に入るとマンゴーが出そろいます。石垣島の太陽をたっぷり浴びて育った路地もののマンゴーは強い甘みと安さが売り。大きくて形が良くて黒いシミがないものは大切な方へのお土産用。
自分で食べるお勧めは2つ。
1つ目は黒いシミが付いてお土産用にならないもの。味は変わらず値段は激安です。島中の道路わきにできる無人販売所や個人商店の売店で売られています。
もう1つが小さい丸いマンゴー。無造作に袋に詰められ、1袋数百円で売られています。形が違うので一見同じマンゴーのようには見えないかもしれませんが味は全く同じか、小さい中に甘みが強く詰まっておいしいです。
こちらも完熟直後に傷んできますので完熟を買ったら即座にカット、ジップロックに詰めて冷凍します。
他にもドラゴンフルーツやグアバ、レンブ、と続き7月にキーツマンゴーが収穫されると初夏のフルーツシーズンは終了。本格的な夏休みと台風シーズンが訪れます。
石垣島アクティビティのベストシーズンご紹介!月別おすすめの過ごし方は?(最新アップデート2021年2月)
石垣島の達人Kay監修でスタッフが月別のおすすめの過ごし方を作成しました。ぜひ来島時期の検討にどうぞご活用ください!
達人おすすめの石垣島滞在スタイル | |
1月 | 冬本番。それでも暖房は月に2~3回しか使いません。観光地巡りに最適 |
2月 | 晴れたら気温は25℃。釣りシーズンスタートです。引き続き観光地巡りに最適 |
3月 | 花粉症からの避難・観光地巡り・海開き、釣りも魚が活発に動き出します |
4月 | 花粉症からの避難・海遊びスタート 海と観光両方のベストシーズンです |
5月 | 海遊びのベストシーズン・フルーツが美味しい・下旬から本格的な梅雨入り |
6月 | パイン・マンゴー最盛期。中旬まで梅雨末期の大雨・下旬に梅雨明け |
7月 | 海遊びベストシーズン。夏本番。天の川観察がベストシーズン |
8月 | 夏本番で観光客が最も多い時期。南の島らしい空気が味わえます |
9月 | まだ真夏。台風リスクが高い時期ですがホテルも航空券も一気に値段が下がります |
10月 | 気温はまだ真夏ですが、時々北風が入りだして少し波が高くなります |
11月 | 気温が下落開始、小雨が多くなります。ようやく冷房が不要に。マリンレジャーは終了 |
12月 | クリスマスでも最高気温は20℃前後。寒くないって最高の贅沢です |
石垣島の絶景ベストシーズン 季節だけじゃなくて月齢も選ぶ!
石垣島の最大の魅力は、今も保全される八重山諸島の美しい大自然。石垣島の自然は時とともに様々な景色へと変化します。同じ場所でも潮の満ち引きで、まったく景色が変わります。自分にとって最高の絶景に出会うには、季節だけでなく、潮見表・月齢を読んで日程を決めて訪れることが最大のコツ!次に、潮見表・月齢と絶景の組み合わせについて、お伝えします。
石垣島では星が見たいですか?それとも自然美の絶景を見たいですか?
石垣島と西表石垣国立公園。そこは日本唯一、ダークスカイ協会に認定された星空保護区。まさに星の島です。一年を通じていろいろなツアーが開催されており、星を楽しみに来島される方も多いです。
皆さん、口々に言われるのは今夜は晴れますか?残念ながら島の天気はとてもよく変わります。天気予報も頻繁に外れてまったくあてにになりません。梅雨時でも晴れる日は多いですし、真夏もスコールで雨が多いです。まさに星空観察は運任せなのです。
石垣島で天体観測!天の川に出会うなら新月の時期の旅行がおすすめ
しかし、確実に事前にわかる星空観察に向かない日があります。それは満月とその前後。空は明るく街灯が無くても夜道を歩けるような明るさです。もちろん星空は残念になります。星空が見たければ新月とその周辺を狙ってお越しください。
天の川が見たければ夏がおすすめです。夕食を食べて一息ついたら暗闇へ。空を見上げると東から天頂に向けて薄い雲が見られます。これが天の川。暗い場所なら肉眼でもくっきりと見られます。もちろん新月周辺を狙ってお越しください。
石垣島での絶好の星空タイミングがわかる星見カレンダーはこちら!
川平エリアにある「Blue Ocean Resort石垣島」では、地元スタッフによる独自ノウハウを集めた星見カレンダーを公開しています。旅行日程を決める前には必ずチェック!
川平湾観光なら満潮時間帯の晴れたタイミングがおすすめ!
海の景色も月の影響で変わります。例えばこの写真、石垣島を代表する絶景ポイント。川平湾の2枚の写真です。
川平湾の絶景を生み出すのは海底の白い砂に差し込む強烈な日差しと水深によって色が変化する青のグラデーション。月による潮の満ち引きでこんなにも魅力が変わります。すなわち水深が浅い干潮で日差しが少ない曇りの日は魅力大幅ダウンです。
川平湾に行かれるときは満潮時に晴れた時を狙ってお出かけください。
石垣島の干潮時間帯は絶好の探検時間
干潮の時間帯はマングローブでかわいい生き物たちに会いにいこう
干潮が良い場所もあります。マングローブは生き物たちの宝庫。潮が引きマングローブの根元の泥や川沿いの砂地が陸地になると様々な生き物が顔を出します。片方だけの爪が大きい小さなカニの「シオマネキ」はその代表。小さな穴から一斉に顔を出します。
人の足音でさっと穴にもぐってしまいますのでそーっと、静かにご覧下さい。川沿いの泥地にはトビハゼが歩いています。ひょうきんな顔をしてえらを上手に足替わり。ぴょんぴょんと陸上を飛び跳ねます。
サンゴや熱帯魚が美しいイノー探検も干潮時がおすすめ!でも制限時間に気をつけて!
イノー(サンゴ礁に囲まれた内海)も陸続きになりちいさな子供さんでも歩いて探検できます。イノーの中のちいさなくぼみの水たまりにはカラフルな熱帯魚やたくさんのサンゴが見られるようになります。岩の割れ目にはシャコガイが住んでいます。
石垣島のサンゴ礁にたくさん住んでいるアオヒトデ。カラフルですが毒はありません。少し怖いかもしれませんが触って一緒に写真を撮ってみてください。きっと良い石垣島の思い出になるでしょう。
イノー遊びの注意事項は3つ。1つ目、日焼け対策はしっかりと。2つ目、滑りにくく、足元をガードしてくれるマリンシューズを履くこと。そして3つ目は最も重要なこと、それは干潮の時間を知ること。
気が付いたら潮が満ちて帰り道がなくなるなんてことになったら大変です。必ず干潮の時間に携帯などのアラームをセットして陸に戻ってください。特に満月や新月周辺の大潮の時は一気に水位が上がります。
干潮時間のビーチは自然のアートの撮影タイム
遠浅の砂浜も干潮時が綺麗です。波によって作られた波紋の美しさはまさに自然美。カメラを地面すれすれまで近づけて、水面方向を写してみてください。きっと素晴らしい写真が取れますよ。
石垣島の絶景はいつも一期一会 実は毎日がベストシーズン
石垣島の自然は時とともに様々な景色へと変化します。同じ場所でも潮の満ち引きでまったく景色が変わります。同じ場所でも何度でも訪れてみて自分なりの好きな時間を探してみてください。
スタッフには内緒のご案内(宣伝?)
仕事をサボってお客様と一緒に遊ぶのが大好きな私。仕事をサボって遊びに行く口実を提供して下さる当館ご宿泊のお客様には、その日のベストポイント(例えば、今日のベスト釣りポイント、穴場のシュノーケリング、秘境ビーチへの探検、サンセットカヤック、島内観光など)のガイドに無料で同行します。お子様連れのお客様は特に歓迎です。石垣島の大自然の中で一緒に遊びましょう。ブルーオーシャンリゾート石垣島でみなさまのお越しをお待ちしております
※チェックイン、チェックアウト以外の日で私の時間が空いているときにガイド可能です。
※ガイド料は無料ですが、レンタル品(シュノーケリングセット、カヤックなど)は通常料金がかかります。
※マリンレジャーのガイドは冬期および強風・高波時はできません。
※オーナー渡辺は春休みから(梅雨時を除く)夏の終わりまで高確率で遭遇できます。
※オーナーガイドの事前予約、催行確約はできません。